チェンマイ発 Cherie Pops、1stアルバム “The ‘Unknown’ Greatest Hits Vol.1” を2026年6月9日に配信リリース

チェンマイを拠点に活動する日タイ混成シティポップバンド Cherie Pops が、1stアルバム “The ‘Unknown’ Greatest Hits Vol.1”2026年6月9日 に配信リリースします。

この記事では、アルバム情報、メンバー紹介、全曲リスト、スペシャルメッセージ動画、そしてタイ在住日本人ライター そむちゃい吉田氏 によるアルバムレビューを紹介します。

“The ‘Unknown’ Greatest Hits Vol.1” 配信リリース

Cherie Popsの1stアルバム “The ‘Unknown’ Greatest Hits Vol.1” は、2026年6月9日より主要ストリーミングサービスで配信開始されます。

Spotify、Apple Music、YouTube Music など、各プラットフォームでお聴きいただけます。

配信リンク:
https://bfan.link/the-unknown-greatest-hits-vol-1

Cherie Popsとは

Cherie Pops は、タイ北部チェンマイを拠点に活動する日タイ混成シティポップバンドです。

日本のシティポップ、昭和歌謡、AOR、ファンク、フュージョン、そしてチェンマイで活動するタイ人ミュージシャンたちの現在形の感性が混ざり合い、どこか懐かしく、それでいて新しい、チェンマイらしいポップスを生み出しています。

アルバムタイトル “The ‘Unknown’ Greatest Hits Vol.1” は、誠実さと遊び心をあわせ持つタイトルです。Cherie Popsには、まだ世間的な意味での「ヒット曲」があるわけではありません。しかしこのアルバムには、バンドが本当に良いと信じる楽曲が集められています。つまり、まだ世界に見つかっていない “Greatest Hits” です。

須藤満さんからCherie Popsへのメッセージ

T-SQUAREのメンバーとして知られる日本のレジェンド・ベーシスト、須藤満さんから、Cherie Popsへ特別なメッセージをいただきました。

須藤満さんは、Cherie Popsの楽曲 “Tonikaku Sabishii (So Sad So Bad)” に参加。また、メッセージ動画の中では、ご自身を “Cherie Popsの準構成員” と紹介してくださいました。

日本を代表するベーシストの一人から、このような温かいメッセージをいただけたことは、チェンマイを拠点とするCherie Popsにとって、とても大きな出来事となりました。

Cherie Popsからのメッセージ|リーダーNohnによるタイ語コメント

Cherie Popsのリーダーである Nohn Intaranan からも、アルバムリリースに向けたタイ語メッセージが届いています。

Nohnは、Cherie Popsのキーボーディストであり、今回のアルバムではアレンジ、レコーディングエンジニア、編集、マスタリングも担当しています。メッセージでは、Cherie Popsの音楽、そして “The ‘Unknown’ Greatest Hits Vol.1” に込めた思いについて語っています。

チェンマイで生まれたバンドとして、Cherie Popsには日本とタイ、両方の音楽的な感性が流れています。ぜひ、Nohn自身の言葉でもその空気感を感じてください。

そむちゃい吉田氏によるアルバムレビュー

今回のアルバムについて、タイ在住日本人ライター そむちゃい吉田氏 よりレビューを寄稿いただきました。

長年にわたりタイの社会、文化、音楽を見つめてきたライターであり、実際にチェンマイでCherie Popsのライブを体験した立場から、アルバムに流れるチェンマイの空気感、シティポップとしての心地よさ、そしてライブ・エンターテインメント・バンドとしての魅力について綴っています。

Cherie Pops アルバムレビュー

身体と心の力を抜いて、椅子に深く腰掛けてみてほしい。あるいは、ベッドやソファーに寝転びながら、ただ音楽に身を委ねてみてほしい。心地よいカッティングギター、都会的な浮遊感を漂わせるキーボード、軽快に跳ねるリズムセクション。そして、もしあなたがチェンマイを一度でも訪れたことがあるなら、この洗練されたシティーポップの中に、古都の街並みや市場の雑踏、遠くに見える山並み、ピン川の流れ、そしてあの独特ののんびりした空気感が蘇ってくるかもしれない。

「Cherie Pops」は、チェンマイに住む日本人とタイ人の混成バンド。キーボードのNohn Intarananがバンドのリーダー。本作では編曲やレコーディングエンジニアを務めている。普段は、音楽教室の講師やスタジオの運営をしている。メインボーカルとパーカッションのICHI-SANは全曲の作詞担当であり、ライブでは会場を熱く盛り上げる存在でもある。ギターとコーラスを務めるKomchai Wisankanchanaは、Nohnと共に本作のサウンド面を支える中心人物でもある。ベースのTORUことTharadon Ninsirisukは、楽曲と歌詞のアイデアを提供したが本業は医師だ。この4人をコアメンバーとして、女性ボーカルのGigi(ジジ)ことBoontarika Boonjeen、ドラムのFolkことPanupong Duangtip、さらにChotiwit Chatboribunkhati(Ton Saxman)というサポートメンバーがバックを固めている。

前述したように、本作全体から感じたのは、日本でもバンコクでもない、チェンマイ特有の空気感だった。それは、わたし自身が新型コロナ以降の数年間を隣県ランプーンで過ごし、この街の日常を肌で感じてきたこととも無関係ではないだろう。そして何より、チェンマイの“Mellowship Jazz Bar”で彼らのライブを体験した記憶が、この音楽と強く結びついている。

以下、特に印象に残った曲について少し触れてみたい。

03 Mellowship Fellowship

曲名が彼らを初めて観た店『The Mellowship Jazz Bar』に由来しているためか、初めてこのバンドを見たチェンマイの夜が鮮やかに蘇ってきた。

04 Sunshine Cat

ほのぼのとした雰囲気の曲。わたし自身も道端などで彼らと出会うとついつい立ち止まってしまうほど犬や猫が大好きなので、このツンデレ感や癒される感じはよくわかる。

08 Fly From Home

日本という故郷から遠く離れた地に長く暮らしている身としては、時折「思えば遠くにきたもんだ」と思うことがあるが、その心境には共感させられた。

09 Believe In Human Magic

チェンマイの洪水や大気汚染を前にしながらも、人の善意や行動する力を信じたい――そんな ICHI-SAN の想いが込められている。だがその感覚は、チェンマイだけの話ではない。不安定な時代だからこそ、この曲のメッセージは静かに胸へ響いてくる。

音楽とは本来、「音を楽しむ」と書く。そして、プロとは音で人を楽しませる存在なのだと思う。しかし近年は、技術や内向的な世界観ばかりが前面に出て、肝心の「観客を楽しませる」という本質が置き去りになったライブも少なくない。

人としての『喜び』『悲しみ』『楽しみ』『悩み』を音と歌で届ける。それが深く心に響くこともあれば、ただ通り過ぎていくこともある。ある人が好きな音楽は、他の人にとっては単なるBGMでしかないこともある。音楽には形がない。だからこそ、人によって受け取り方も違う。それでも表現者は、「気に入ってくれる人だけに届けばいい」と思いながら、同時に「もっと多くの人に聴いてほしい」という矛盾を抱え続けている。

日本は世界でも有数の“こだわりの強い国”だと言われる。料理でも工業製品でも、細部への執念のような積み重ねが、世界的な評価へと繋がってきた。シティーポップもまた、一見軽やかに聴こえながら、実は極めて緻密な音楽だ。ベースライン、ドラムの細かなニュアンス、ギターカッティングのタイミング、キーボードのボイシング。そのすべてが噛み合って初めて、あの独特の浮遊感と心地良さが生まれる。

Cherie Pops の音楽にも、そうした職人的なこだわりは確かに存在している。しかし彼らの魅力は、その努力をまったく感じさせないところにある。難しいことを難しく見せず、軽やかに、飄々と演奏してみせる。マニアックな音楽ファンは、その緻密なアレンジや演奏技術に唸るだろう。一方で、シティーポップという言葉を知らないリスナーでも、自然と身体を揺らしたくなるはずだ。深いこだわりを持ちながら、誰にでも開かれたポップスとして成立していること。それこそが、Cherie Pops 最大の魅力なのである。

もし、このアルバムを気に入ったなら、ぜひライブを観てほしい。彼らはスタジオだけで完結するタイプのバンドではない。観客と空間を共有してこそ、本当の輝きを放つライブ・エンターテインメント・バンドだ。彼ら自身が誰よりも音楽を楽しみ、その幸福感が客席へ自然に伝わっていく。イチはパーカッションを叩きながら歌い、観客を巻き込み、会場全体を一瞬で“踊れる空間”へ変えてしまう。気取ったところは一切ない。ただ純粋に、「楽しい」がそこにある。

彼らのライブを一言で表すなら、これしかない。

「とにかく楽しい!」

その場にいる誰もが、国籍も年齢も、日々の不安も忘れて、ただ幸せな気持ちになれる。そんな空間が、彼らのステージには確かに存在している。
立ち上がって踊ってもいい。座ったまま目を閉じて聴いてもいい。ただ、その心地良いグルーヴに身を委ねてほしい。
Cherie Pops が鳴らす極上のシティポップは、きっとあなたの日常を少しだけ優しく照らしてくれるはずだ。

執筆者|そむちゃい吉田氏

そむちゃい吉田氏

1990年代からタイに関わり、タイの社会・文化・音楽を長年にわたって取材・執筆。

特にタイ歌謡「ルークトゥン」や「モーラム」への深い知識で知られ、ワイワイタイランド誌での連載「今宵もルークトゥン♪」は足掛け10年にも及んだほか、各種媒体でタイ音楽・タイ文化に関する記事を発表してきた。

また、Global News Asiaでのニュース翻訳・執筆、タイ関連書籍への執筆・監修協力、教育支援活動など、在タイ日本人ライターとして幅広く活動している。

ホームページ:http://loogthungthai.blog34.fc2.com/
YouTube:https://youtube.com/@loogthungthailand
Facebook:http://facebook.com/@somchayyoshida

レコーディング・メンバー

Nohn Intaranan|Keyboard / Band Leader

Cherie Popsのリーダーでありキーボーディスト。今回のアルバムでは、アレンジ、レコーディングエンジニア、編集、マスタリングも担当。チェンマイでスタジオ Beatlab81 を運営し、音楽講師としても活動している。

Komchai Wisankanchana|Guitar / Chorus

ギターとコーラスを担当。Nohnと共にCherie Popsのサウンドを形作る中心人物の一人。チェンマイのバンド YONLAPA のソングライター/サポートギタリストとしても活動し、チェンマイのファンクバンド 31N7 のメンバーでもある。

Tharadon Ninsirisuk, also known as TORU / Tle|Bass

Cherie Popsのベーシスト。Cherie Popsの音楽に惹かれて参加し、楽曲や歌詞のアイデアにも貢献している。また、須藤満さんのゲスト参加実現にも重要な役割を果たした。本業は医師だが、シティポップやフュージョンへの深い愛情を持っている。

ICHI-SAN|Vocal / Percussion

日本・高知県出身。ボーカルとパーカッションを担当。アルバム全体の歌詞、メロディ、コンセプト面で多くのアイデアを提供している。チェンマイ在住20年以上の経験から、日本のポップス感覚とチェンマイでの生活感を音楽に持ち込む。ライブではパーカッションを演奏しながら歌い、エネルギッシュなフロントマンとしてバンドを引っ張る。

Gigi, also known as Boontarika Boonjeen|Vocal

レコーディングにおいて重要な役割を担う女性ボーカリスト。多言語に通じ、一部楽曲では歌詞にも参加している。個性的で魅力的な声が、Cherie Popsの男女ボーカルスタイルに柔らかさと奥行きを加えている。

Folk, also known as Panupong Duangtip|Drums

Cherie Popsのドラマー。チェンマイの若手実力派ドラマーの一人として高く評価されており、JOINJOY など他のプロジェクトでも活動している。彼の演奏が、バンドのグルーヴとエネルギーを支えている。

Ton Saxman, also known as Chotiwit Chatboribunkhati|Saxophone

Cherie Popsのサックス奏者。幅広い音楽性と表現力豊かな演奏で、Cherie Popsのサウンドに色彩、躍動感、そしてライブバンドらしい存在感を加えている。

Mitsuru Sutoh|Associate Member / Bass

T-SQUAREのメンバーとして知られる日本のレジェンド・ベーシスト。Cherie Popsの楽曲 “Tonikaku Sabishii (So Sad So Bad)” に参加し、バンドにとって非常に特別なコラボレーションが実現した。

また、Cherie Popsへのメッセージ動画の中で、自らを “Cherie Popsの準構成員” と紹介。日本を代表するベーシストの一人から温かい応援を受けたことは、Cherie Popsにとって大きな意味を持つ出来事となった。

全曲リスト

  1. Overture
    架空の「City Pop Station」から、リスナーをCherie Popsの世界へ誘うアルバムのオープニング・インストゥルメンタル。
  2. Tonikaku Sabishii (So Sad So Bad) featuring Mitsuru Sutoh [Album version]
    「Tonikaku Sabishii」という不器用で強いフレーズから生まれた、孤独、ユーモア、シティポップの明るさが同居するCherie Popsの代表曲。
  3. Mellowship Fellowship
    チェンマイのThe Mellowship Jazz Barから着想を得た、昭和歌謡的な遊び心、ユーモア、スタイリッシュなシティポップ感が混ざり合う一曲。
  4. Sunshine Cat
    猫のように気まぐれで予測できない恋心をモチーフにした、Cherie Pops初のオリジナル曲。
  5. Umihotaru
    浮かぶ光、ロイクラトン、イーペンの灯籠、喪失、祈り、再生のイメージが重なり合う、アルバムの中でも特に幻想的な楽曲。
  6. Only One Week
    クリスマスから新年までの心の距離を描きながら、つらい日々もいつか過ぎていくという優しい祈りへと広がるポップソング。
  7. Interlude
    “Only One Week” から “Fly From Home” へ感情をつなぐ短いインストゥルメンタル。Nohnの繊細な音楽感覚が光る一曲。
  8. Fly From Home
    故郷を離れること、誰かの旅立ちを見送ること、そして新しい居場所を探すことを描いた温かな楽曲。
  9. Believe In Human Magic
    チェンマイの大気汚染と青空を取り戻したいという願いから生まれたラストソング。人が想像し、行動し、共に生きる力を信じるメッセージが込められている。

公式リンク

Official Website
https://cheriepops.com/

Streaming / Download
https://bfan.link/the-unknown-greatest-hits-vol-1

YouTube
https://www.youtube.com/@CheriePopsOfficial

Facebook
https://www.facebook.com/cheriepopsband/

Instagram
https://www.instagram.com/cheriepopsband/

TikTok
https://www.tiktok.com/@cherie.pops

チェンマイから世界へ

Cherie Popsの1stアルバム “The ‘Unknown’ Greatest Hits Vol.1” は、2026年6月9日に配信リリースされました。

チェンマイで出会った日本人とタイ人ミュージシャンたちが時間をかけて作り上げた、ノスタルジー、ユーモア、孤独、旅立ち、祈り、そして “Human Magic” への信頼が詰まったシティポップ・アルバムです。

ぜひストリーミングで、Cherie Popsの旅の始まりをお楽しみください。

Listen by Streaming – “The ‘Unknown’ Greatest Hits Vol.1” / Cherie Pops

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